借金②

今はATMもクーラーが効いているが、

私が借金の返済をしていた頃、

カード会社のATMがあるスペースはクーラーが無かったりで

真夏ともなると機械の熱も加わってモワッとしていた。

その中、その月の家賃や生活費を借り入れるために、キャッシングするのだった。

月給から借金の支払い分がごっそり引き落とされるので

青ざめて、カード会社のATMに駆け込むのが毎月の恒例行事になっていた。

不安から高まる緊張感。

ATM機にカードを挿入し、操作する。

ほどなくして、1万円札が吐き出されてくる。

1秒ほどだが、大変な安堵感を覚える。

ATMを出ると、何も感じないように暮らしていく。

またの月末にまたの危機感を覚えるまで・・・