映画・ドラマの中の回復のプログラム②


依存症者を描いたドラマや映画はたくさんあるが

回復のプロセスを描いた作品は、そう多くはない。

あっても、変に内情を知っている目で観ると?マークばかりが思い浮かんだり。


そんな中比較的、実際のプログラムに即して描かれているのが

『28DAYS』という映画。

アルコール依存症の主人公が28日間のリハビリ施設生活の中で

いろいろ気づいていくというストーリー。


虚勢を張っていた主人公が、心を開いていく過程、

最後、ハリウッド的に彼氏とめでたしかと思いきや、

飲んでいた頃につきあっていた彼氏からは静かに離れて自分の足で立っていく、

というなかなかリアルな展開。

映画の中では、

植物を枯らさず育てることができれば恋愛をしても大丈夫ということが提案されていた。


実際のプログラムの現場でも

回復が始まった頃は

恋愛については相手と距離をとったり、場合によっては別れることもある。

依存症者は、文字通り依存せずには生きてこれなかった人間だから

恋愛についてのサジェスチョンには最も抵抗を感じる部分だが

長い目で見れば、まずは自分自身が回復しないことには

何も始まらないのだ。